どこまで気にする?

きのう、電話で話してて、こんな話が出ました。

孫を連れて、病院に行ったんですって。
その帰りに、パンを買ったんですって。
家に帰ってから、子どもたちに、買ってきたパンを食べさせようとして・・
パンの袋が、なんだかへんなのね。
持って、手の圧力がかかると、なんだか、スーとしぼむ感じ。
どこかに穴があいてるのかな、と思って見たら、パンの個包装の、
名前とかが書いてある表側と反対側の、2枚合わせになってる部分が、
5ミリほど開いてたんですって。

これが、私たちが小学生だった時代であれば、食べさせてしまおう、となったかもしれません。
そう言えば、小学校のころ、冒頭のような体験をしたおぼえがありません。
そもそも、あのころは、パンの個包装の袋を完璧にするなんてこと、あったのかしら。
パン工場の子と私は同級生でした。
学校の給食のパンは、その工場からトラックで、毎日、直接、学校に運び込まれました。
あの子の親の作ったものが、そんなへんなものであるわけないでしょう、と、誰もが頭からそう思ってました。
パンだけでなく、近所の店で売っているものは、これはなになにちゃんのおとうさんが作った棚、これは、だれそれさんのおとうさんの作ったなすび、これは、なになにくんのおじいさんの作ったお米、そんな生活でした。
食卓に出るのは、買ったものもですが、うちの庭の花と交換でうちに来たかぼちゃとか、コンサートの切符をあげたお礼にもらったすいか、とか、そういうものも多かったです。
誰もが、作りてや売り手を信じて、食べる前に、個包装に穴があいてるかどうか確認するなんてことは夢にも思いませんでしたが、それで、食中毒になるなんてことはありませんでした。

今の時代は、パンひとつだって、遠くから運んできます。
昨今は、パンの中に針がはいっていたとか、かぶりついたとたんに、パンの型に歯があたってどうのこうのとか、そんなニュースが多いです。
昔は、誰も、夢にも思わなかったことです。

冒頭の話のおばあさんは、食べさせようかどうしようか悩んだんだけど、結局、食べさせるのはやめたんだって。
そして、そのメーカーのものは、そのときが初めてだったんですけど、もう2度と買わない、と決めました。
これが正しい判断かどうか、は、意見が分かれるでしょう。

私は、まちがってはいないと思います。
今は、パンの個包装は、完璧にしようと思えばできる時代です。
店先で、空気が抜けないかどうか確認するなんてことはできませんが、ちょっと持ってみれば、空気が抜けるかどうかはわかるでしょう。
空気が抜けるということは、もしかしたら、針が刺さっているかも、と考えるのは、20年前くらいなら、神経質すぎると笑われたけど、今の時代は、そういうことは、現実に起こっているのだから、考えるなというほうが無理です。

食べるということは、っていうのは、そもそも、作る人と食べる人が顔の見える距離にいるというのが、本来のありようでしょう。
今は、食べ物を、遠い遠いところまで運んで持ってって売るし、買う人は、作る人をまったく知らないのです。
作る人と食べる人の距離を、昔と同じところまで縮めることは不可能でしょうが、もう少し、
大量生産を控えて、地産地消の規模にまで縮小できないものでしょうか。
そして、大量生産だろうと、なんだろうと、いずれにせよ、食品にへんなものが混ざることを許してはならないのです。
消費者センターに、冒頭のようなことを報告するのは、自分のためだけではないと思います。
お金を払っている者は、それなりの安全なものを食べる権利があるのです。




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by friendlyclover613 | 2018-06-13 15:15 | あははの日記 | Comments(0)