<   2016年 05月 ( 11 )   > この月の画像一覧   

帰らないで   

(おいっこ)
じゃ、おばさん、きょうはこれで


(ふなこしさん)
ほんなら、気をつけてな、また、きないよ、
それじゃあ、気をつけて(帰りなさいよ)、また来なさい


(孫)
おにいちゃん、もう帰るの、
ひるから、ボートに乗ろうよ


(ふなこしさん)
だって、きょは、おにいちゃんは用事があーだもん
だって、きょうは、おにいちゃんは用事があるんだもの

(おいっこ)
あ、さいふがない、おばさん、


(ふなこしさん)
また、いっちゃんがかくしただで、
また、いっちゃんがかくした(にちがいない)よ


(孫)
ぼく知らないもん


(息子)
これじゃない?
おれの机のひきだしにはいってたぞ


(ふなこしさん)
ま、け、いなせまか思ってなあ
まあ、ほんとにもう・・・帰らせまいと思って(いっちゃんがかくしたんだわ)


(おいっこ)
またくるからね、きょうは、どうしても用事があるから


孫)
おにいちゃん、あしたは休みだから泊まってって


(おいっこ)
ごめんなあ、あしたは、おれ、朝早いんだ
帰って、あしたの用意しないといけないから
また来るよ・・・・

ちょっとトイレ行ってくる

・・・・・・トイレからもどってきて

あっ、かばんがない!


(ふなこしさん)
また、いっちゃんが・・
どこにかくして
どこにかくしたの?


(孫)
ぼく、知らないよ


(お嫁さん)
庭の柿の木に、なんかひっかかってますよ


(ふなこしさん)
行ってみてこらいや
行って見てきましょうよ(とおいっこを誘って、裏庭のほうへ行って)


(おいっこ)
あ、おれのかばんだ


(ふなこしさん)
あげんたけとこにつってかーに
この子は木のぼりがうまいだけんなあ

あんな高いところに吊ってからに
この子は木のぼりがじょうずなんだから


(おいっこ)
あああ、ちょっと、この棒借りるよ


(ふなこしさん)
ま、け、
よーに、あんたに好いとーだけん、
こんどは泊まりにきてやってごしないやい

まあ、ほんとにもう、
すごくあなた(おいっこ)に(この子は)好きなんだから、
こんど来るときは泊まってやってちょうだいよ


(解説)
いぬー=帰る=去る
ここに帰ってくるというときには使わない
きょははえこといなないけん、なげことおられんけん→きょうは早く帰らなくちゃいけないの、長くはいられないから

帰ってくる=もどる
うちげの子は、ちかごー、はよもどーが→うちの子は、最近は、早く(家に)帰ってくる



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by friendlyclover613 | 2016-05-31 00:32 | 米子弁劇場 | Comments(0)

ばば   

(孫)
おばあちゃん、ばばって、どんな字書くか知ってる?


(ふなこしさん)
知らんじぇ
知らないよ


(孫)
あのね、波っていう字の下に、女って書くんだって


(ふなこしさん)
ま、け、さんことばっかー、よーおぼえて
まあ、ほんとに、そんなことばかりよくおぼえるんだから

ちーと、がっこでならーことも、そげなふうにおぼえーだがん
少し、学校で習うことも、そんなふうにおぼえなさい





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by friendlyclover613 | 2016-05-30 00:05 | 米子弁劇場 | Comments(0)

かか   

(孫)
おばあちゃん、かかってさ、どんな字書くか知ってる?


(ふなこしさん)
知らんなあ


(孫)
女へんにね、鼻って書くんだって


(ふなこしさん)
ま、さんこと、どこでならってきて
まあ、そんなこと、どこで教えてもらってきたの?


(孫)
さねしげくんげのおじさん


(ふなこしさん)
まあ、あのしゅはなんでもよーしっとってだなあ
まあ、あの人はなんでもよく知ってるねえ

がいに博学なけん
すごく博学だから




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by friendlyclover613 | 2016-05-29 06:54 | 米子弁劇場 | Comments(0)

男子厨房にはいり   

(みやこださん)
あんたげのおとうさんは料理しなーしこだがん
あなたの息子さんは料理するんだって?


(さねしげさん)
そげだだがん
そうなのよ


(みやこださん)
ま、ええなあ、食べさしてごしなーだーがん
まあ、いいねえ、食べさせてくれるんでしょ


(さねしげさん)
そーはえだーもん、あとかたづけは嫁さんがせないけんだけん、あんまりよろこんどらんが
それはいいんだけど、料理のあとかたづけは嫁さんがしなきゃいけないから、(嫁さんは)あまりよろこんでないのよ

こないだは包丁の刃が欠けとったと
このまえは、(息子が包丁を落としたかなにかで)包丁の刃が欠けてたって(お嫁さんがこぼしてた)

だーもん、おいしいで
でも、(息子の作ったものは)おいしいよ


(みやこださん)
ま、ええなあ、
うちのおじいさんは、わたしがおらんとなんだしよーせんだけん

まあ、いいねえ、
うちのおじいさんは、わたしがいないとなにもできないから

こないだ、
さとにかえっとったら、電話がかかってきてなあ、そうめんの作り方、はじめからおしえんならんかった

この前実家に帰ってたときに電話がかかってきてさあ、そうめんの作り方、はじめからおしえなくちゃいけなかった


(さねしげさん)
ゆでておいときゃよかったに


(みやこださん)
ゆでたのを冷蔵庫にいれといただがんな
おかずもつゆもちゃんといっしょにラップしてれいぞうこにいれといたに
そーをどげしてたべらえかわからんだけん

ゆでたのを冷蔵庫にいれといたの
おかずもつゆもちゃんと、いっしょにラップをかけて冷蔵庫に入れておいたのに
それをどうやって食べたらいいかわからないから(困るのよ)


(ふなこしさん)
昔の男はそげなだけんなあ
昔の男はそんなだからねえ

まごやちゃ、みんな、キャンプやちで料理ならーだけん
孫(の年代の男の子は)みんな、キャンプとかで料理習うからさ


(さねしげさん)
ほんに、ひっとつだいこまーへん、京都の子やちゃ、子どもだけでるすばんさせとったとき、わやちでやきうどん作ってくったと

ほんとに(孫たちは料理にまったく)困らない、京都の孫は、子どもだけでるすばんさせてたときに、自分たちでやきうどん作って食べたんだって


(みやこださん)
洗い物の山だーがん
洗い物の山だったでしょう


(さねしげさん)
そーがなあ、ちゃんと洗ってあっただと
それがさあ、ちゃんと洗ってあったんだって

キャンプで、あらーことも教えてごすだと
キャンプで、洗うことも教えてくれるんだって

火事にならんやにすーことも、ちゃんと教えてごすだと
火事を起こさないような火の扱い方も、ちゃんと教えてくれるんだって

部屋もきれにしとーし
部屋もきれいにしてるし、

うちのにいちゃん、いつでも嫁にいけーわ
うちの孫はいつでも嫁に行けるよ





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by friendlyclover613 | 2016-05-27 05:10 | 米子弁劇場 | Comments(0)

いんでだったと   

(さねしげさん)
みやこださんげのは、まんだおーなーだーか
(里帰りなさった)みやこださんの娘さんは、まだ(米子に)いらっしゃるんだろうか


(ふなこしさん)
けさ、いんでだったと
今朝、(東京に)お帰りになったそうよ


(さねしげさん)
も、いんなっただな、
もう、お帰りになったのね


(ふなこしさん)
仕事があーだもん
お仕事持ってらっしゃるから



解説
日本語の敬語は、いろんな段階があります。
天皇陛下への敬語は最上級で、その次が自分のお客様や、初対面の人へのもの、そして、対等の立場ながらも、友達というには遠慮のあるような人に対するものとか、けっこういろんな敬語を、標準語でも方言でも、私たちは意識無意識に使い分けているものです。

きょうのお話は、友達どうしの気のおけない間がらだから、敬語なしですましてしまってもいいんだけど、それにちょっと温かみを+したような感じの、かなりカジュアルな敬語です。



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by friendlyclover613 | 2016-05-25 00:15 | 米子弁劇場 | Comments(0)

同じ言葉   

同じ米子生まれの米子育ちでも、関西弁が肌に合う人とか、東京の言葉がいちばんしっくりくるとか、いろいろな人がいるというのはおもしろいものです。

私は、頭の中で考えが発生するときは米子弁なのですが、米子ではないところで、人とお話するときは標準語になります。
関西にもけっこう長くいましたが、なぜか、どうしても、関西弁が身につきません。
意味はわかるし、会話もけっこうスムーズにできるのですが、自分では気がつかなくても、関西弁が通じないときがあるね、といわれたりします。
けっこう、関西も関西人も好きですが、それでも、言葉は、どうしても身につきません。

私の父が、子ども時代の一時期東京で暮らしていたことがあり、それで標準語を使うことが多いというのはあります。
が、私の知り合いで、両親とも純然たる米子弁で、それで、関西弁がフィーリングに合うという人もいるし、両親も親戚も、米子から1歩も出たことがないというような人が、標準語がいちばんぴったりくる、なんて言ったりしている例もあるから、親や環境の影響よりもっと強い要因として、何か、言葉以前のものがあるような気がします。

これは、どこで暮らしたかとかいうようなことではなく、持って生まれた生理的な感覚なのではないかと思います。

そういうわけで、私、関西にいたときも、自分と同じように標準語をしゃべる関東出身の人たちのほうが、フィーリングが合って、親しくなりました。

関西出身の人は、やはり、自分と同じ関西弁を話す人とフィーリングが合うと言います。

そういう、言葉以前の感覚、言葉にならないところでのコミュニケーションって、けっこう重要なのかもしれませんね。



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by friendlyclover613 | 2016-05-24 00:00 | 米子弁文法?! | Comments(2)

帽子   

(孫)
おばあちゃん、帽子かぶってどこ行くの?


(さねしげさん)
どっこだい行かへんわい、つばめの巣の下とおーだけん、ふんが落ちてきてもえやに、かぶっとーだがん
あんたやちにも、帽子買ってきたじぇ

どこにも行かないよ、つばめの巣の下通るから、ふんが落ちてきてもいいように、(帽子を)かぶっているのよ
あなたたちにも、帽子を買ってきたよ




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by friendlyclover613 | 2016-05-22 23:26 | 米子弁劇場 | Comments(0)

米子弁のむずかしいところ   

米子弁は、米子で生まれ育っていない人にとっては、何を言っているのかさっぱりわからないものなのだそうです。
私の叔母の配偶者であり、従兄の父であった人は、関西の人でしたが、妻と息子が話している米子弁を、ついに終生、理解できませんでした。
叔母は、関西にお嫁に行って、関西弁を、わりとすぐにものにしたみたいですが。
女性のほうが強い分野なんでしょうね。

日本人にとって、米子弁にかぎらず、東北弁など、日本の方言は、おそらく、英語やフランス語の標準語よりも習得がむずかしいのではないかと思います。
なぜかというと、文法の理論では解明不能な部分が多いからです。

私は、仕事で、いろいろな地方の方言に接しますが、米子弁以外の方言の、どこがいちばんわかりにくいかというと、まず、質問の語尾がさがったり、普通の文章の語尾があがったりするところです。
語尾がさがっているので、質問だとは思わず、続きを待っていたら、むこうも、いつまでも黙っているので、あ、もしかして質問だったのかな、なんてことも、以前はありました。
質問の語尾はあげて、普通の文章の語尾はさげてくださいね、とお願いすることで、ほぼ、この問題は解決しました。
これが解決することで、お客様の方言がわからないという悩みはなくなりました。

それ以外に、方言がわからないことのトラブルというと、文字にすればまったく同じ文章が、アクセントや雰囲気で、意味の区別が、ツーカーでなされるのが、よそものにはわからないということでしょうか。

たとえば、このブログの記事「つばめさん」中の、「だいじにすーだで」という文字で表現される意味には2とおりあります。
「だいじにしなさいよ。」と、「だいじにしているんだよ。」と。

つばめを益鳥として歓迎して、だいじにしなさいよ、と、子どもにしつけしているのか、でなければ、益鳥として、うちは、ずっとだいじにしてるんだよ、と、伝えているのか。
どちらの意味なのかは、米子生まれどうしの会話なら、その場ですぐに意味は、ツーカーでわかります。
雰囲気とか、分析不能な言い方の調子とかで、なんとなーくわかるのです。



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by friendlyclover613 | 2016-05-22 08:08 | 米子弁文法?! | Comments(0)

ミルク   

(みやこださん)
ま、かわいげなあこだなあ

まあ、かわいらしい赤ちゃんだこと


(近所の奥さん)
ミルク作るのがたいへんで・・・
作って冷ましてっていうのが・・・


(みやこださん)
朝、起きたらすぐ、哺乳瓶ひとつ分、別に作って冷蔵庫に入れとくだがん
哺乳瓶、ふたつあーでしょ
そげして、泣きなったらすぐに、ミルクを哺乳瓶の半分ほど作って、冷蔵庫の冷たいのをまぜら、手間がはんぶですむじぇ

朝、起きたらすぐに、哺乳瓶ひとつ分、ミルクを別に作って、冷蔵庫にいれておくのよ
哺乳瓶、2つ持ってるでしょ
そうしておいて、赤ちゃんが泣いたら、すぐに、ミルクを哺乳瓶の半分ほど作って、冷蔵庫に入れておいた冷たいミルクをまぜたら、手間が半分ですむよ




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by friendlyclover613 | 2016-05-20 12:30 | 米子弁劇場 | Comments(0)

バナナ   

(孫)
おばあちゃん、おなかすいたよ


(ふなこしさん)
仏壇にバナナがそなえてあーけん、もらーないや

仏壇にバナナがそなえてあるから、もらって食べなさい


(孫)
ひいおばあちゃんのつばがついてる


(ふなこしさん)
ほうけたやな

ばかばかしい




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by friendlyclover613 | 2016-05-09 06:05 | 米子弁劇場 | Comments(0)