カテゴリ:思い出話( 4 )

 

空き地

私が子どものころの米子には、子どもの遊び場になるような空き地がいっぱいあったような気がします。
あのころはやったおそまつくんのまんがには、空き地の風景がたくさん出てきますが、友達の家の近所にも、あんな空き地がありました。
そこから山を登って森にはいっていくと、今頃の季節は落ち葉が散り敷いて、どんぐりやら、まつぼっくりやら、栗のいがやらが、どっさり落ちていました。
なぜか、実がなくなって、いがの衣だけが落ちていました。

お日様が照りつけてすごく明るかった午後のことをおぼえています。
友達と2人で夢中になって、どんぐりやらきれいな色の落ち葉やらを拾いながら、いつのまにか、山をだいぶ登っていました。
子どもだから、たいしたことがない距離を、かなり昇ったように感じたのかもしれません。
前方をみあげると、密集して生えた木々のすきまから暗闇が見えて、こわくなって、いちもくさんに斜面を駆け下りました。
あのときのこわさは忘れられません。

空き地というのは、子どもにとってだけでなく、たぶん、おとなにとっても、ちょっと楽しい空間です。
ひとりで夕日を眺めたり、友達とおしゃべりしたり、あるいは、みんなと集まったり、お祭りの場になったり・・・・

子どもにとって、こういう場所は意外とだいじなものではないでしょうか。

今の子どもたちには、こういう場所がありません。
公園をひとりで歩いている子どもは、たくさんの危険にねらわれます。
昭和30年代から40年代っていうのは、子どもを育てやすい時代だった、と、みんな言います。

今、私の家の近くには、空き地なんてまったくありません。
近所の公園は、のんびり散歩できるような場所ではありません。
不幸な人のたまり場です。
公園に住んでいる人もいるし、行くところがなくてここにいるといった感じの人が、たくさんいます。
歩きつかれて、東屋やベンチで少し休みたいと思っても、必ず先客がいます。
帰れる家や自分の部屋のある者は遠慮すべきなのかな、というような感じがあります。
30年代のほうが、今より豊かな時代だったのでしょうか。

草の上に友達と2人ねころんで青空を見上げながらおしゃべりしたことが、すごくぜいたくなことに思える時がくるなんて、あのころは夢にも思いませんでした。



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by friendlyclover613 | 2016-11-17 00:00 | 思い出話 | Comments(0)  

忘れ得ぬ人

小学校のクラスメートに、おもしろい男の子がいました。

あれは、今頃の季節でした。
帰りがけににわか雨が降ったとき、みんなが、傘を持ってきてなくて、うろうろとしていたとき、
K君は、なんと、黒っぽいビニール袋に、2つ穴をあけて、それを頭からかぶるのです。
2つの穴は目の場所です。
ビニール袋をかぶって帰るK君をみんな、あぜんとして見送っていました。
あの光景は忘れられません。

ああいうことを思いつくのは、人類の歴史上空前絶後K君だけだと、ずーっと信じていました。

が、おとなになってから読んだ本で知りました。
K君よりとっくの昔に、昭和の初めに、ふつうのおばさんがやってたんですって。
ああいうことを思いつくというのは、かなり特殊な才能だと思うのですが、そういうのって、わりと、空前絶後のことでもないんですね。

田中絹代さんの伝記映画でも、珍しい話が出てきます。
お母さんにものさしでたたかれた仕返しに、たたみにおしっこしたとか。
これも、こんなことする人って、他には絶対いないと思っていましたが、知り合いに話したら、あら、あたしも娘に、それやられたわよ、だって。

めずらしい話も、意外と、誰かがおんなじことやってるんですね、





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by friendlyclover613 | 2016-10-28 11:35 | 思い出話 | Comments(0)  

きれい好き

同郷の友達とも話していたのですが、米子ってきれい好きな土地柄なのかしらん。
手を洗っていると、よく、ほかの地方出身の人に、すごくていねいに洗ってるのね、と驚かれます。
そういう人の手の洗い方を見ていると、ただ手にばさっと水を1回かけて終わりとか。

私の家では、手の洗い方にはうるさかったです。
ちょっと庭に出て花とか木とかにさわってから、家の中に帰ると、手を洗いなさい、ってすかさず言われました。
何かというと手を洗わされてたような気がします。
小学校でも、しっかりと、手の洗い方を教えられました。
米子で、手の洗い方がていねいすぎると驚かれたことはないような気がします。

おとなりの島根出身の人たちも、学校で、そうじのしかたをしっかり教え込まれたと言っています。
きれい好きな地方なのかしら。




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by friendlyclover613 | 2016-07-12 11:07 | 思い出話 | Comments(0)  

同棲時代

大昔のまんが、上村一夫の「同棲時代」をおぼえていらっしゃる人は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか。

私は、近所の散髪屋さんで、女性週刊誌に連載中のまんがを見つけたのは、確か小学生のころだったかと思います。
おもしろくて、おもしろくて、親や先生にかくれて読んでいました。
おとなたちがいやがればいやがるほど、好奇心をそそられました。

近所の友達には、おにいさんやおねえさんがたくさんいて、美しい十代だとか、小説ジュニアだとか、プレイボーイだとかいうような雑誌が、彼女の家にはうじゃまんありました。
「同棲時代」が連載されていた女性週刊誌もありました。
それを、友達と2人で読んだものです。

鳥取砂丘の出てくるまんがだったから、米子の子にとっては親近感が感じられたのです。



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by friendlyclover613 | 2016-03-16 15:32 | 思い出話 | Comments(0)