コートの着かた 

ふなこしさん
いっちゃん、そげんも手をふーたぶーもんだないで、
いっちゃん、そんなに手をふりまわすものじゃないのよ、

コートをきーときはな、こげして、手は人にあたらんやに
コートを着るときにはね、こうやって、手は人にあたらないように



だって、みんな、手をのばして着てるよ


ふなこしさん
みんながそげしとーけんこそ、上品に着たりぬいだりすー人がめだつんだで
みんながそうしているからこそ、上品に着たりぬいだりする人がめだつのよ



気がついたら、もう、すっかり、若くなくなっちゃって、20才くらいのときには、40才以上の人は異星の人のような気がしてましたが、自分が、もうすっかりその年齢になっております。
私が子どものころは、今の私の年齢というのは、死ぬことが身近になっているお年頃、というように感じておりましたが、自分がその年齢になってみると、死ぬなんて、まだまだ遠い先のような気がしております。
そんな年齢になって、若い人と世代のギャップを感じるのは、コートを着るとき、脱ぐとき。

更衣室とかでコートを脱ぐとき、着るとき、狭いところで何人もが着替えるとなると、あっちからもこっちからも、げんこつがにょきにょき飛び出してこわいことです。
めがねをかけているので、もしあれがめがねに当たったら、と想像するとこわいです。
ま、なんとかかんとかよけておりますが。

レストランでもあぶないときがあります。
3重の重箱にはいったお料理を、みんなでとりわけていると、隣の席の人がコートを着るときに、その手が重箱のはしっこをかすめてこわかったことがありました。
数ミリの差で重箱は無事でしたが、楽しい気分はぶちこわしでした。

いまさら、そんなふうに感じるなんて、じゃ、昔はどうしてたの、ってことになるんだけど、そう言えば、小学校の先生に教わったんですよ、コートをぬいだりきたりするときは、手は下に向けなさいって。
どんなにおおぜいいても、みんな、着替えのときは、手は下に向けてましたから、横からびゅんびゅんげんこつが飛んでくるなんてことはなかったと思います。

ちかごろの若い人は、そういうことをお母さんに習ってないんですねえ、
私くらいの年齢の者は、専業主婦のお母さんがずっとそばについていて、手取り足取りものを教えていましたが、げんこつをふりまわして着替える人たちのお母さんや先生は、共働きで、細かいことを教えずに、教わらずにしまったんですね。

私は、着替えのしかたを教えてくれた先生に、今、ほんとうに感謝しています。
あのころは、うるせー先公だねえ、などと、友達と悪口を言ってましたけどね、あんなふうにあんなことを教えてくれる人は、あまりにも希少価値のある存在だということが、今はよーくわかるものですから。

たまーに、女性としてのしつけをしっかりされている若い女の子を見かけますが、そういう人ってすごくめだちます。
狭いスペースで、他人に、かりそめにもけがなどさせないよう、細かく気を配りながら着替えをする女性もいるのです。
そんな女性がいるということは、そんな女性に娘を育てたお母さんがいるということです。
そして、そのお母さんは息子も育てていることも多いでしょう。

心ある母に育てられた心ある男の子は、心ある女性を好きになります。
これは、もう鉄則。
男の子は絶対に、自分のお母さんに似た女性を好きになるのです。
似ても似つかないような人を好きになっているようでも、他人から見ると、やはり彼女は彼のお母さんに、どこかしらが似ています。

いい男と結婚したかったら、いい女にならなければ。
エレガントなコートの着かた、脱ぎ方を身につけたあなたは、きっと、すてきな人にみそめられることでしょう。
男性も、きっと、すてきな彼女をキャッチできるでしょう。




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by friendlyclover613 | 2016-12-01 19:21 | 米子弁劇場 | Comments(0)  

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