米子生まれ   

米子は、庶民的なイメージがありますが、実は、けっこう学者も芸術家も輩出しています。
漫画家の水木しげるさん(のお母さん)は言うまでもなく、考古学の佐古和枝先生、
作家の吉川浩光先生、古い話になりますけど、
京都の龍谷大学の文学部長であった、
哲学の三村勉先生も、生粋の米子生まれの米子育ちです。
ついでに、三村先生と私とは、同じ小学校の同窓の先輩後輩です。
三村先生は、確か茶道のほうの研究もなさっていたとか。
米子で育ち、京都大学へ進まれて、茶道のさかんな2つの町で、お茶好きになられたのでしょう。
私の友達が三村先生の姪と部活がいっしょでしたが、コーヒーとお抹茶の大好きな先生だったそうです。
画家の戸田海笛も米子の産です。

そうして、米子の近辺の地域は、けっこう、すぐれた人材を輩出しています。
都会に出ないで、地もとでひっそりとやっている芸術家のなかにも、ほんとうにすばらしい演奏や作品づくりをなさる人がいます。
ほんとうに、日本人らしいきまじめな、ていねいな、きめの細かい演奏や作品なんですよ。
焼き物もコーラスもさかんです。
芸術家としても、人間としても、いなかだから東京より劣っているなんて言わせないような人がたくさんいます。
東京には東京のすばらしい文化があるけれど、ここにしかない文化もあるんだということを、言葉ではなく、作品や演奏や人間としての生きかたをもって、見せていらっしゃるかたが、たくさんいらっしゃいます。

そういったかたは、実力がかなりあっても、介護などの事情で、都会より地もとで暮らすことを選ばれて、手堅く学校の先生などをなさっているケースが多いです。
職人肌というんですかね、生きかたも地味好みなんですよ。
みずから、目立たない生きかたを選んでいらっしゃるのです。
もしかしたら、心の中では、都会に出たいと思ってらっしゃるかもしれませんが。

マスコミで華やかに取りざたされはしないけれど、知る人ぞ知る、各ジャンルの実力者が、
米子にはけっこういます。
そういうかたの演奏や作品は、決して派手ではありませんが、底光りがするような深みがあると思います。
そのような演奏を聴いていると、作品を見ていると、派手に目立つこととはちがうものに価値を置き、ひっそりと、淡々と生きることを選んでいる人でなければできないことというのがあるということを、確信します。
いなかの静かな環境でなければできない芸術活動もあるのではないでしょうか。

私の同級生の中でも、実力のレベルの高い人はみんな都会に出て行ってしまっているかというと、そうでもないです。
都会に出てお金儲けすればいいのに、と言われながら、地もとで暮らしている優秀な人がたくさんいます。

そのような先生に育てられて実力をつけた生徒が、難関の入試を突破して各分野の一流大学にはいったりして、注目を集めるような有名な先生になって、故郷に、情報やら刺激やらをもたらしてくれる、そうして、また、よい人材が育っていきます。

なので、文化の面で、東京よりもずっとレベルが低いなんてことはない、と、私は思っています。
数は少ないけれど、本物の実力とすぐれた人間性を持っている先生は、米子にもいらっしゃいます。
表面は静かで淡白でも、底は深くて、見えないところで、豊かに、たくさんの生き物の命をはぐくんでいる、そんな、美しく澄んだ湖のような人がらの良さというのは、今の時代、希少価値があると思います。



人気ブログランキングへ




[PR]

by friendlyclover613 | 2015-09-20 08:49 | 故郷に錦を飾った米子生まれ | Comments(0)

<< おこらはーわ そっくりショー >>